けいぞくしたい

継続したい。

彼と彼女の、アダージョ

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タイトルは間違えています。

敢えて、というか
自分がこの曲のタイトルを思い出そうとして
副題も邦題もごっちゃになって
タイトルのような感じだったので。
勿論Google先生はそれでも、
はいはいこれね、という感じで、
彼と彼女、と入力したあたりの
早い段階で候補で正解を出して下さいました。

原曲がエルザの「T'en va pas」で
邦題が「哀しみのアダージョ
更に副題も付いていてそれが(彼と彼女のソネット

彼と彼女のソネット
日本語カバーの曲名としても採用された
という経緯だったことを今回思い出しました。

何はともあれ名曲です。
思い出しては聴きたくなる人がいるはず。
いるはずなんです。
めいきょくだから。めいきょくなので。

個人的にも年に何度か思い出すのです。
今回のように。



Elsa - T'en Va Pas (Clip Officiel)


この幼さの残る歌唱が盛り上げる切なさ。刹那さ。
はあ。
映画に使われた曲であることは知っていましたが
未見の作品でありましたので、
ジェーン・バーキン主演であることを
このオフィシャルクリップを見て気づきました。
忘れていたのだか知らなかったのだか。

 

そういえば横道に逸れますが
ジェーン・バーキン
英語とフランス語の映画だと
どちらの出演が多いのだろう。
更に横道になりますがジェーン・バーキン
東日本大震災とそれに伴う原子力発電所爆発事故に際して
直後に日本に示してくれた活動とメッセージを
けして忘れていませんし
この先も忘れないでいたいです。

camp-fire.jp

www.cinemacafe.net 

復興にはまだ長い道のりが必要であることも
日本国内の問題として忘れないことは勿論として。

 

 

楽曲の話としては

なんかこうリセンヌ(フランスの女学生)のファッションが
日本の女性ファッション誌のお手本として
いちいち引用されている時代があって

こういう曲もあってそれでその後にまた
音楽とか映画とかフランスに憧れを抱かせる流れ
(つうか電通だか博報堂が作ってたんだか知りませんが)
があって細かい所を省きまくりますが
渋谷系とか、こう、
ねえそういうのがあったのかなあとか
振り返ってみたりとか何とか。

渋谷系とか嫌いとかそういうのでなく
CDは渋谷や新宿に便利な大型店がいくつも出来る以前から
小さい店舗や西新宿で
洋楽CDもレコードも漁っていた悲しい過去があるので、
こ、こんなに便利になるとか何ていうか
楽をし過ぎではないのかみたいな
気分にすらなっていたし(素晴らしいことですが)、
渋谷系と呼ばれていた人はそれ以前に
音楽誌によく取り上げられていて
よほど洋楽を聴き込んでいるんだなあとか
思っている方々ばかりだったので、
特に否定も肯定もなかったです。

ムーヴメントには乗れませんでしたが
それは割といつも、と言ってしまったら
それはそれで自意識過剰というか
あんまりにも気持ち悪い言い方ですが。
以前より知っていたので乗れなかったという
時期の問題でもありましょう。

年齢がそこそこばれる話題ですが
はっきりしたところは
ぼかしてはおきたいところです。
これらから素直に類推してしまうと
やや実年齢より高めの数がはじきだされるかも知れないので
そこらよりは少しだけ下の年代かもしれない、
という自分以外にはどうでもよすぎるあがきは
書き残しておきたいくらいの按配で。

そんな風に時代を振り返るくらいには
この曲の発売からも
年月を経たということを実感しますが
名曲です。

原田知世の日本語カバーも有名ですが、
このカバー版の日本語歌詞はご存知の通り
大貫妙子によるもので、
洋楽の日本語カバー全般に
あまり寛大な気持ちを持てなかった自分でも、
この歌詞はとても秀逸だと
最初に聴いた時から感じています。

矛盾するようですが
言葉に表しきれず途切れていく感情の機微すら
表現しきっているかのような言葉になっていて。

でもさらっと歌詞サイトを検索してみたところでは
大貫妙子日本語詞といったように正確に表現されておらず
せいぜい訳詞などと書かれていて
いやいやいやいやいや、違う違う違う、
訳詞じゃなくて日本語詞じゃないですかあ、
訳というか解釈して日本語でリリースするにあたっての
ふさわしい言葉をのせたのであって、
みたいな気分になりました。

エルザの原曲版が最初に聴いたこともあって
やはり一番しっくりは来るのはありますが
日本語カバーも素晴らしい歌詞だし
原田知世にとても合っていて
名カバーであることは疑い得ないです。